世界観・ストーリー

STORY

ストーリー

※文章中に12歳とありますが、正しくは11歳です。

『アルス国』ではめずらしい、月白色の髪を持つ主人公リリは、幼い頃に両親を亡くして以来、

父方の叔母アイリーンと一緒に街の郊外に2人でひっそりと暮らしていました。


アイリーンには「人と会うこと」「街へ行くこと」「学校へ行くこと」など、外との関わりを持つことを厳しく禁じられていましたが、心優しいアイリーンとの素朴な暮らしを、リリは気に入っていました。


ある日、アイリーンが街へ買い出しに出かけ、1人で庭仕事をしているリリを、

見知らぬ2人の男性があろうことか、さらおうとします。


そのとき、空から大きな木の棒とほうきを持った1人の少女が現れ、

不思議な呪文を唱え、男性たちを撃退してくれたのです。

彼女はリリとは正反対のまっすぐで艶やかな黒髪を持った、美しい少女でした。


のちに、リリは彼女が『ウォーリア』と呼ばれる存在であると知ります。

それは、幸せだけれど閉ざされたリリの世界に現れた「未知」の欠片でした。


少しづつ『ウォーリア』に憧れるようになったリリは、幸運にも『ウォーリア』になる資格を手に入れ、

アルス国立魔法学園に入学することになのですが…

WORLD VIEW

世界観

はるか昔、世界には5つの大陸が存在していました。


リリたちが住むのは『アルス国』という小さな島国。

5つの大陸は、『アルス国』を他4大陸が取り囲む形で成立しており、

中でも『アルス国』はもっとも小さく弱い国でした。


国々は長らく争いをくり返し、お互いの領土を広げることに必死でした。

ちょうど他4大陸の中継地点に位置する『アルス国』を手に入れることは、戦争への勝利を意味します。

そのため『アルス国』は古くより他国から支配・侵略される歴史をつむいできたのでした。


あるとき、『アルス国』の惨状を憂えた『神』が当時の国王を介し、

国内の数人の少年少女へ魔力を与えます。


魔法の力を使い、『アルス国』は他国と同等、またはそれ以上の力を手に入れ、

ようやく国内には平和がおとずれたのでした。


国を救った少年少女は国民から『ウォーリア(戦士)』と呼ばれ、崇められることとなりました。


以後、『アルス国』は『ウォーリア』の力でもって国を守ってきました。

そして、魔法の力が他国に悪用されることのないよう、

国の門戸は長い時をへて、今では完全に閉ざされているのです。

『ウォーリア』とはいわゆる魔法使いのような存在であり、

もちろんリリたちの住む『アルス国』にのみ存在します。


戦争が終結した現在では、おもに国の警備を担ったり、医療、政治などにも関与しており、

国民に憧れの存在として敬われています。


ではそんな『ウォーリア』には、どうやったらなれるのか?

それは至極簡単です。


12歳の誕生日までに、手首の内側に『アザ』が出現した少年少女のみが

『ウォーリア』となる資格を与えられます。


『アザ』はアルス国の国民にのみ偶発的に出現します。

そう、すべては運なのです。


『アザ』の出現は魔力が与えられたことの証ですが、その出現の仕組みについては明らかにされていません。


一見素敵で完璧な存在に見える『ウォーリア』ですが、

1つだけ大きな欠点があります。


『ウォーリア』は短命であり、30~40代のうちにほぼ死亡してしまいます。

魔力の保持や使用が身体に負担をかけるからではないかと研究されています。


『アザ』が出現した少年少女は『アルス国立エレノール魔法学園』に入学する義務を負うことになります。

『アルス国立エレノール魔法学園』は、アルス国の中心部に立地する、『ウォーリア』を育成するための学園です。


初等部(12~15歳)、中等部(16~19歳)、高等部(20~22歳)の3つの学部から構成されます。


19歳になると生徒全員が卒業試験を受け、合格したものは『ウォーリア』として活動できるようになります。

高等部は現実世界でいう大学院のような位置づけであり、卒業試験に合格したものが進学できます。

アルス国民の大半は、国を守り繁栄させてきた『ウォーリア』、また魔法の力そのものを古来より崇めてきました。


しかしその一方で、「魔法にたよらない国づくり」を謳う『反魔法派』という派閥も

古来よりひっそりと存在していたのです。


年々『反魔法派』の勢力は勢いを増している様子。


そして『反魔法派』がなぜ魔法の力を否定するのか、その真実はまだ闇の中です。

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