こんにちは。
フリーイラストレーターの熊谷ユカ(@kuma_yuka___)です。
- 絵を描くときって、「資料」を使っていいの?
- 資料を使うのって、「ずるい」の?
- 資料を使っていたら、「ずるい」と思われそう…。
今回は、こんな悩みにこたえる記事です。
結論としては、こんな感じです。
この記事では、
- 資料を使うのがずるくない理由
- 資料の効果的な2つの使い方
…などを解説していきます。
![熊谷ユカ](https://housek1a0.com/wp-content/uploads/2021/02/IMG_20210218_110259_637-e1613615792932.jpg)
私も資料、バリバリ使ってます
「資料」とは?
そもそも資料とは?をざっくり説明しておきますね。
かんたんに言うと、
絵を描くときに参考にする「見本」のようなもの
です。
絵だけではなく、写真や実物など、さまざまなものが資料にあたります。
資料を使うのはずるくない
本題です。
資料を使うのは、はたしてずるいのか…?
断言します。
資料を使うのはずるくないです。
![熊谷ユカ](https://housek1a0.com/wp-content/uploads/2021/02/IMG_20210218_110259_637-e1613615792932.jpg)
むしろ、うまく活用すべき。
なぜなら、資料をうまく活用することで、説得力のある絵が描けるようになるから。
「これ、どうやって描くのかな?」
と感じたら、素直に資料を使いましょう。
やはり、本物を「見て」描くのと「想像」して描くのでは、リアリティが全然違ってきます。
逆に、資料をまったく見ないでも描けるなんて、プロの方でもなかなか難しいのではないでしょうか。
そして、資料を見て描く…ということを繰り返すと、絵がどんどんうまくなるんです。
なぜかというと、頭の中に「引き出し」が増えるから!
つまり、資料を見て正しい形を意識することで、経験値やインプットが増えるということなんですよね。
初心者さんほど資料を使うべき!
![熊谷ユカ](https://housek1a0.com/wp-content/uploads/2021/02/IMG_20210218_110259_637-e1613615792932.jpg)
補足ですが…。
初心者さんほど、資料を使うべき、です。
なぜなら、初心者さんは頭の中に「引き出し」が少ない状態だから。
かんたんに言うと、経験値やインプットが足りていないということです。
長年絵を描いている人は、いろいろなものを見て描いて、経験値がたまっています。
だから、資料を見なくても上手に描けたりするんですね。
絵を描きなれていない人ほど、資料を使って、自分の中に「引き出し」を増やすのがおすすめです。
資料の効果的な使い方2つ
ここまでは「資料を使うのはずるくない。むしろどんどん活用しよう!」
…というお話でした。
つぎは、具体的にはどうやって資料を活用すればいいのか?について話していきます。
![熊谷ユカ](https://housek1a0.com/wp-content/uploads/2021/02/IMG_20210218_110259_637-e1613615792932.jpg)
大きくわけて、2つの使い方があります。
1.イメージをふくらませるために資料を使う
作品のイメージをふくらませるために、資料を使う方法です。
例えば、あなたが「青色」をテーマに絵を描きたい…と思ったとします。
そうしたら、「青色」に関係する資料を、なんでもいいので感覚的に集めてみるんです。
資料を集めていく中で、
「こういう空の青色、きれいだな…。そうだ!空の青色をメインに据えた絵を描こう」
「なんか無意識に青色の服の写真ばかり集めてるな…。あ、絵の中の女の子の服の色を青色系統でそろえてみよう」
…というふうに、ぼんやりとしていたイメージが、形になってきます。
何事も「0→1」を生み出すのは難しいです。
頭の中だけで考えるよりも、資料を使えば、より発想を広げることができます。
頭の中の「引き出し」を増やすという意味で、資料を使うのは有効です!
2.「わからない」を解決するために資料を使う
絵を描いている中で、「これ、どう描くんだろう?」という場面があると思います。
そういうときは、素直に資料を使うこと。
「わからない」をその都度解決することが、絵の上達には必須なんです。
例えば、あなたがバイオリンの絵を描こうと思ったとします。
バイオリンなんて、なかなか普段見慣れないですよね。
絶対に想像では描けないわけです。
そういうときに、資料をきちんと使うことが大切!
一度資料を使って正しく描くことができれば、次に同じような場面に直面したときに少しうまく描けるようになります。
こういう資料の使い方はNG
ここまで、効果的な資料の使い方を説明してきました。
さいごに「資料のこんな使い方はダメだよ!」というものを2つ挙げておきますね。
1.トレス
1つめは、「トレス」。
トレスとは?について簡単に触れておきますね。
ピクシブ百科事典さんから引用させてもらいました。
主に、元になる他の図面、資料写真、作品、などを下地にして、それらをなぞってその内容を変えずに別の紙に写して清書をすること、またはそれによって作られた絵そのものを指す。
特に元絵の上に別の紙を置いて透かし、それをなぞって写し取ることを指す。
アナログ作業においては、トレス台と呼ばれる下から光を当てて、二重にした紙に複写する事や、トレーシングペーパーと言う専用の用紙を使う事を指し、またデジタルにおいてはレイヤー機能などを利用して同様の作業をする事を指すことが多い。トレスであることを隠した作者の場合、原典をそのままコピーアンドペーストして使用していることもある。
技法的な意味では、自身の描いた下絵をトレス台などを使いペン画に起こすこともトレス作業となるが、一般的に言われる場合は他者の手による作品や写真資料を下地にする場合を指すことが多い。
引用:ピクシブ百科事典
つまり、「他人の作品等をそのままなぞって描き写す」のがトレス。
これと同じく、資料をそのままなぞって描き写す…というのはだめです!
2.あからさまな模写
2つめは、「あからさまな模写」。
模写はトレスと違い、「なぞって描き写す」ではなく「見て描き写す」ことです。
あからさまな模写とは、資料すべてをまるごと模写してしまうこと。
例えば、「手のこのポーズがどうしてもわからないんだよなあ~」という状況で、資料を使い、手の一部分のみ模写するのはまだOKです。
ですが、資料すべてをあからさまに模写するのはNG!
境目は難しいところですが、第三者がその絵を見て「〇〇さんの絵に構図も色もめちゃくちゃ似てる…」なんて思ったとしたら、それはNGだと思います。
効果的な模写のやり方についてはこちら↓↓↓
まとめ
今回の内容を、さらっとまとめてみました。
さいごに
資料はうまく活用すれば、画力アップの一助になります。
![熊谷ユカ](https://housek1a0.com/wp-content/uploads/2021/02/IMG_20210218_110259_637-e1613615792932.jpg)
資料を使うことはずるくない!
絵を描きなれていない方は、積極的に活用していきましょう。
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