イラストってどこから描くのが正解?【全体から細部へを意識しよう】

イラスト上達法

こんにちは。

フリーイラストレーターの熊谷ユカ(@kuma_yuka___)です。

  • イラストを描くときの正しい順番を知りたい
  • どこから描けば、バランスが良くなるの?
  • いつも目から描いてるんだけど、これで大丈夫かな?

今回は、こんな悩みにこたえる記事です。

実は、イラストを描く際の「正しい順番」は存在しません

結局のところ、完成したイラストがよい出来だったら、どんな順番で描いても構わないのです。

しかし、「正しい順番」はありませんが「効率のよい順番」は存在します

また、「効率のよい順番」を意識することで、イラストを描きなおす回数を減らすことができます。

そして、「効率のよい順番」とは、簡単に言うと

「全体から細部へ」

を意識することです。

この記事では、

  • 「全体から細部へ」をおすすめする理由
  • 具体的な描く順番

についてお話します。

「全体から細部へ」をおすすめする理由

「全体から細部へ」とは、名前の通りイラストの全体像をとらえた後にディテールを描きこんでいくということです。

なぜこのやり方をおすすめするかというと、やはり「効率的」だからです。

いきなり細部から描いてしまうと、後々バランスの崩れなどが気になった場合、また1から描きなおさなくてはいけません

目から丁寧に描いたのに、完成したイラストはバランスが悪く、結局ボツにしてしまった…なんていう経験、ありませんか?

はじめに全体をとらえることで、イラストの修正回数を圧倒的に減らすことができます。

もちろん、いきなり細部から描き始めるイラストレーターさんもいます。

しかし、イラストレーターさんは長年の経験により、頭の中でイラストの完成像をしっかりイメージするスキルが身についているからこそ、そのように描けるのです。

初心者のうちは、まずは「全体」をとらえ、それから「細部」を描きこんでいく…というやり方がおすすめです。

具体的な描く順番

ここまで、「全体から細部へ」をおすすめする理由をお話してきました。

次は、「具体的にどういう順番で描いていけばいいのか?」についてお話します。

熊谷ユカ
熊谷ユカ

参考までに、私がイラストを描く際の流れを例に出しつつ説明してみます。

①完成像をイメージする

まずは、イラストの完成像をイメージします。

1.頭の中でしっかりイメージ

はじめは、頭の中でしっかりとイメージします。

  • どんなシーンを描きたいのか?
  • キャラクターの性別、年齢は?
  • イラスト全体の雰囲気は?

こんなふうに、「自分の描きたいイラストはどんなイラストなのか?」を少しずつ頭の中で練っていきます。

熊谷ユカ
熊谷ユカ

私は、「魔法使いの女の子(涼し気で少しクールな印象)がこちらを振り返っているシーン」を描きたいなあとイメージしました。

2.頭の中でイメージできなかった部分は、資料を用意

頭の中でイメージできなかった部分は、資料を用意しましょう

普段見慣れないものやポーズは、想像だけでは補えないことがあります。

資料を見ることで、よりリアルなイラストのイメージがわきます

「資料の使い方」については、こちらの記事で詳しくお話しているので、参考にしてみてください。

②ラフを描く

描きたいイラストをイメージできたら、ラフを描いていきます。

1.全体の雰囲気をとらえる

まずはイラスト全体の雰囲気をとらえます。

このときは、細かいこと(バランス、比率など…)は気にせず、思うままに描いてみてください

頭の中にあるイメージを、そのまま紙に映し出すつもりで!

熊谷ユカ
熊谷ユカ

こんな感じ↓で、不格好で構いません。

ラフ

あまり細かい部分は描きこまずに、全体の雰囲気をとらえることを意識しましょう。

また、余裕があればこんなふうに色を置いてみてもイメージがつかみやすいです。

カラーラフ

いわゆる「カラーラフ」と言われるものですね!

2.バランスなどの微調整

次は、バランスなどの微調整をします。

先ほど描いたラフは、雰囲気重視のラフなので、バランスや比率が崩れていることが多いです。

客観的に見て「なんだかおかしいな…」という部分を、大まかに直していきます。

細部を描きこむ前に微調整をしておかないと、後々やり直すことになるため面倒だからです。

このとき、いわゆる「アタリ」を使ってバランスを確認してもいいと思います。

③描きこんでいく

ラフの微調整が終わったら、ようやく「細部」を描きこんでいきます

ここでいう描きこみは、「線画」ですね。

熊谷ユカ
熊谷ユカ

厚塗りの場合はこのまま塗り込んでいきます。

ラフのレイヤーの上に新規レイヤーを作り、線画を描いていきます。

この際、ラフのレイヤーの不透明度を下げたり、色を変えたりするとやりやすいです。

線画

「線画を上手に見せるコツ」についてはこちらの記事で説明しているので、よければ一緒に読んでみてください。

まとめ

今回の内容を、さらっとまとめてみました。

「全体から細部へ」をおすすめする理由
  • イラストの修正回数を圧倒的に減らすことができ、効率的だから
具体的な描く順番
  1. 完成像をイメージする
  2. ラフを描く
  3. 描きこんでいく

さいごに

今回は、「全体から細部へ描くのが効率的でおすすめだよ!」というお話でした。

こんなお話をしている私ですが、少し前(イラストを本格的に勉強する前)までは、なんと目から描いていました(笑)

(おそらく、目を描くのが一番楽しかったので、そういう描き方をしていたのだと思われます…。)

結局完成したイラストはバランスが悪く、描きなおすのも面倒で放置してしまうことが何回もありました(笑)

しかし、「全体から細部へ」を意識するようになってからは、圧倒的に修正回数が減りました

熊谷ユカ
熊谷ユカ

実証済みですので、ぜひ皆さんも試してみてください!

おまけに完成したイラストをのせておきます✨

完成!

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