こんにちは。
フリーイラストレーターの熊谷ユカ(@kuma_yuka___)です。
イラストを描くうえで欠かせない「線画」ですが…。
- 「自分の線画って、なんだかのっぺりしているなあ。」
- 「うまい人のイラストって、線画に強弱がついてる気がする…。」
- 「強弱ってどうやってつけるの?やっぱりセンスなのかな…?」
こんなふうに悩んでしまうこと、ありますよね。
私も過去に同じ悩みを抱えていました。
ということで、今回は、そんな悩みに答える記事です。
はじめにお伝えしますが、線画の強弱のつけ方は「センス」で決まるものではありません。
ある程度の「法則」があります。
今回の記事では、線画に強弱をつけるとなぜ「いい感じ」に見えるのか?どうやって強弱をつければいいのか?について書きました。
記事を読むと、線画の強弱のつけ方がわかり、今までよりもあなたのイラストの魅力がアップするはずです。
それでは、参考までに読んでみてくださいね。
線画に強弱をつけるとなぜイラストが「いい感じ」に見えるのか
線画に強弱のついたイラストって、なんだか「いい感じ」に見えませんかね。
これ、なんででしょうか?
それは…、
「立体感」と「遠近感」を表現することで、キャラクターに命を吹きこむことができるから
です。
実際にうまいイラストレーターさんのイラストを観察してみると、ちゃんと線画に強弱がついてます。
私のイラストはまだまだうまいとは言えませんが、参考までに線画に強弱をつけたイラストと、線画に強弱をつけていないイラスト(夏目友人帳の夏目くんですね笑)をのせてみました。
どうでしょう。
線画に強弱をつけたイラストのほうが、魅力的に見えませんか?
線画に強弱、必ず必要?問題
もちろん、あえて線画に強弱をつけない場合もあります。
「線」じゃなくて「塗り」を重視するイラストの場合ですね。
制作過程で線画が消えてしまう厚塗りとか…。
強弱は、必ずしも必要ではありません。
しかし、線画に強弱をつけると、塗りの効率化にもつながります。
必ず必要ではありませんが、強弱をつけておいて損はないです。
線画に強弱をつけて、さらなる絵の上達をはかりましょう!
線画の強弱のつけ方
「線画に強弱をつけるとどうなるのか?」についてはわかりましたね!
それではさっそく、線画の強弱のつけ方を説明していきます。
線画を「太くするところ」と「細くするところ」の2つにわけて解説していきますね!
<太くするところ>
1.手前にあるもの
画面の手前にあるものの線画は太くしましょう。
太くすることで、「遠近感」を表現できます。
これは、遠くのものは小さく、近くものは大きく見えるという人の視覚効果によるものです。
今回の場合は、「左手」と「シャツの袖」の線画を太くしています。
2.影がおちるところ
影が落ちるところの線画は太くしましょう。
太くすることで、立体感を表現できます。
「塗り」の延長としての線と考えるといいかもしれません。線そのもので影を表現しているわけです。
今回は、「前髪の影」と「耳の影」の線画を太くしています。
前髪や首のあたりは、通常影が落ちやすい部分なので、迷ったらこのあたりの線画を太くしましょう。
3.目立たせたいもの
目立たせたいものの線画は太くしましょう。
太くすることで、イラストを見る人の視線を誘導できます。
なざなら、人は明度差があるところに注目する性質があるからです。
線画を太くすると、画面の白い部分と線画の間に、大きな明度差が生まれます。
今回は「瞳」を目立たせたかったので、線画を太くしています。
キャラクターのアウトラインや顔回りの線画を太くすると、見ばえがよくなります。
<細くするところ>
1.奥にあるもの
奥にあるものの線画を細くすると「遠近感」を表現できます。
これは遠くの物は小さく、近くの物は大きく見えるという視覚効果があるから、でしたね!
今回は、「奥にあるシャツの襟」の線画を細くしました。
2.光が当たるところ
光が当たるところの線画は細くしましょう。
細くすることで、遠近感が出ます。
実際に観察してみるとわかると思いますが、ものに光が当たると、輪郭線が薄くなります。
線画を細くすること=輪郭線を薄くすること、なのです。
今回は、夏目くんがくわえている「お札の端っこ」の線画を細くしてみました。
3.質感表現の線
質感表現の線画を細くすると、絵にメリハリが生まれます。
先ほど、「人は明度差のある部分に注目してしまう性質がある」といいました。
質感表現の線画が太いと、線画が悪目立ちしてしまうことがあります。
今回の質感表現の線は、「シャツのしわ」ですね。
服のしわや髪の内側などの線は、細くするといいと思います。
4.細かいもの
細かいものの線画は細くしましょう。
これは単純に、線画が太すぎると見えにくいし、線画自体がつぶれてしまうからです。
服の飾り・模様、装飾品…などですね。
まとめ
今回の内容を、ざっくりとまとめてみました。
さいごに
線画ってどこを太くすればいいのか、細くすればいいの…?
…わからないっ!
なんて…。
線画がうまく描けないと、一気に萎えますよね…(;´・ω・)
しかし、線画の強弱のつけ方は「感覚的なもの」ではなく、ある程度の「法則」があります。
イラストを描くときに、今回ご紹介した内容を、まずは一通りためしてみてください。
あなたのイラストの魅力が、今までよりもアップするはずです!
線画に関するテクニックは、こちらの記事も参考にしてみてくださいね!
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最後まで記事をお読みいただきありがとうございました!
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