【違国日記・感想】人と人はわかり合えない。だからこそ、歩み寄ろう。

レビュー

こんにちは。

熊谷ユカ(@1z5gItoZnEBCtcD)です。

今回は、「違国日記」の感想などつづっていこうかなと思います。

一言でいうと、「読んでよかった」です。

ぜひ、いろんな人に読んでほしい物語だなあと感じました。

この記事では、「違国日記」の基本情報、大まかな内容、魅力、印象に残った言葉について書いていきます。

熊谷ユカ
熊谷ユカ

それでは、見てみてね!

「違国日記」ってどんな漫画?

はじめに、大まかな内容などご紹介していきますね。

基本情報

  • 著者:ヤマシタトモコ
  • 出版社:祥伝社
  • 連載期間:2017年~今も連載中
  • 発行巻数:6巻まで(2020年11月現在)
  • 各賞:第7回ブクログ大賞マンガ部門受賞、「このマンガすごい!2019」のオンナ編第4位、『このマンガがすごい!2020』オンナ編(宝島社)第10位

心が救われる」と話題。

各賞・各誌をにぎわす話題書です。

あらすじ

高代槙生(35)は姉夫婦の葬式で遺児の朝(15)が親戚間をたらい回しにされているのを見逃せず、勢いで引き取ることに。

しかし姪を連れ帰ったものの、翌日には我に返り、持ち前の人見知りが発動…!

槙生は、誰かと暮らすのに不向きな自分の性格を忘れていた………。

引きとられた朝は、”大人らしくない大人”槙生との暮らしを物珍しくも素直に受け止めていて───?

引用:「違国日記」公式サイト

今までまったく接点がなかった「他人」同然の2人——叔母の槙生と姪の朝が、朝の両親の死をきっかけに一緒に暮らすようになるんですよね。

お互いがときにぶつかり合い、なぐさめあい、とまどったりしながら、「槙生」「朝」という人間を知り、2人で「暮らし」を作っていく様子が描かれます

朝や槙生のまわりの人間関係や、槙生の姉実里に対するわだかまりがどのように変化していくのか…?も見どころ!

人と人は、わかり合えない

だからこそ、互いをわかり合おうとして生きる姿が尊く愛しいのだということがわかる物語です。

読んでみようと思ったきっかけ

1年ほど前に、本屋さんのおすすめのマンガコーナーにあるのを見て、なんとなく気になっていました。

表紙が素敵で、タイトルが興味をそそる感じ。

熊谷ユカ
熊谷ユカ

「異国」…じゃなく、「違国」なの…?

最近になり、ライン漫画で1巻試し読みキャンペーン中に読み、見事惹きこまれてしまったんですよね…!

なんというか、言葉の端々が心にしみこんでくる感じなんです。

そして、ゲオで一気に1~5巻までレンタルし、今に至ります。

「違国日記」の魅力

「違国日記」1番の魅力。

それは、

「言葉」

です。

熊谷ユカ
熊谷ユカ

物語の端々にちりばめられた言葉が、本当に魅力的なんです。

特に、槙生の言葉が、心にすっと入ってきます。

冒頭で「心が救われると話題」と書きましたが、まさにそんな感じ。

なぜ槇生の言葉は魅力的なのか?

なぜ私たちは、槇生の言葉に救われるのか。

少し、考えてみました。

それは、

槙生が「大人らしくない大人」だから

だからではないでしょうか。

「常識」や、「普通」に染まりきっていない大人。

私たちは、大人になる過程で、いろいろな感情にふたをして生きていきます。

本当の気持ちに、「常識」や「普通」という名のふたをして、生きていかざるをえなくなるんです。

その点、槙生は不器用で正直なので、世間と折り合いがつけにくい、生きづらいこともあると思うんです。

でも、決して物事の本質を見失っていない

だからこそ、槙生の言葉に、救われる。

「普通」に染まっていないその考え方、小説家だからこそ紡ぐことのできる言葉。(槙生は小説家です)

見事、私たちが押し隠してきた感情を、言語化してくれるんですよね。

印象に残った言葉

物語の中で、特に私が印象に残った言葉を、少し紹介します。

(ちなみにすべて、槙生の言葉ですね。)

まずは、この言葉。モノローグです。

あの頃わたしたちの孤独はそれぞれかたちが違っていて

わたしだけが ひとりで

わたしだけが 誰からも愛されなく

わたしだけが ほんとうの恋を知らず

わたしだけが と

わたしたちの 多分 誰もが思っていた

引用:「違国日記 第3巻」より

個人的に、この言葉が1番「ああ、そうだよなあ…」と感じた言葉です。

自分だけが「孤独」で誰からも理解されないような、心もとない気持ち

そういう気持ち、確かにあった…と。

「あの頃」は、みんな自分の内側を見つめるのに必死で、他人の内側を想像することなんかできなかった

本当はみんな「孤独」を抱え、持て余していたけど、それを表に出さずに過ごしていただけなんですよね。

熊谷ユカ
熊谷ユカ

まさに「わたしだけが」と、みんながみんな、思っていたに違いないのです。

そして、次はこの言葉。

「…朝 あなたが私の息苦しさを理解しないのと同じようにわたしもあなたのさみしさは理解できないそれはあなたとわたしが別の人間だから…(略)

だから……歩み寄ろう」

「…わかり合えないのに?」

そう わかり合えないから」

引用:「違国日記 第3巻」より

この言葉が、「違国日記」という物語の核を表しているような気がしました。

朝と槙生、2人はいわば「違う国」に住んでいるんですよね。

別の人間だから、「理解」はし合えない。

でも、だからこそ歩み寄ろう、と。

それが、大切なんだ、と。

わかり合えないからこそ歩み寄ろう

これが、この物語に込められた1つのメッセージであると、私は思いました。

ほかにも魅力的な言葉がたくさんありました。

熊谷ユカ
熊谷ユカ

少し、載せておきますね。

…わたしは 頭の中がいつも忙しくて

ものがすぐ見えなくなって

嘘が極端に苦手で…

ひとりでいるのが心地好くて

そういうふうになぜか生まれた

…あなたがさみしがりやに生まれたように

それは 選ぶことも咎めることもできない

引用:「違国日記 第4巻」より

…物語はいわばかくまってくれる友人でした

特に 子供の頃には…

初めての 違う国に連れていってくれるような…

引用:「違国日記 第4巻」より

わたしにとって自分の感情はとても大事なもので

それを踏み荒らす権利は誰にもない

それに 誰も 絶対に私と同じようには悲しくないのだから

誰にも分かち合わない

引用:「違国日記 第5巻」より

名言だらけですよ、本当に

さいごに

「違国日記」は、晴れの日ではなく雨の日に読みたくなる漫画ですね、なんとなく。

人といると傷つくこともあるし、疲れることもある。

でも、人といることで、新しい世界が開けてくることもある。

傷ついたり、傷つけられたり、いろんなことを考えたり、何かに絶望したり、じんわりうれしいことがあったり、私たちはいろいろな感情に囲まれながら生きている。

いろんな感情に囲まれつつ、毎日は続いていく。

「違国日記」を読んで、そんなことを思いました。

物語のなかの言葉のどれかがきっと、あなたの心に響くはずです。

熊谷ユカ
熊谷ユカ

本当にいい物語でした。

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