こんにちは。
フリーイラストレーターの熊谷ユカ(@kuma_yuka___)です。
今回は、「スランプ」について。
- イラストがいきなり描けなくなってしまうのはどうして?
- どうしたらスランプから抜け出せるの?!
こんな悩みにこたえる記事です。
記事を読むと、スランプの正体や解決策がわかります。
ちなみに、「スランプ」について参考にさせていただいたのはこちらの動画。
この記事では、さいとうなおき先生が動画で説明してくださったことをベースにして、私なりの「スランプ」についての考えを紹介していきます。
さっそくですが、少しネタバレをしてしまいます。実は、
「スランプ」=「できていたことができなくなった状態」
ではないんです…!
「どういうこと?」と気になった方は、ぜひ記事を読んでみてください。
もっと詳しく知りたい方は、元の動画も見てみてくださいね!
「成長の階段」について
スランプについて話す前に、「成長の階段」というものにふれておきますね。
さいとうなおき先生いわく、イラストの成長には、「段階」があります。
その「段階」をわかりやすく表現しているのが「成長の階段」なんです。
全部で4段階あります。
(ちなみに、「意識している」…というのは、「あれこれ考えたり、試行錯誤したりしながら」というイメージです。)
下の表は、段階をわかりやすく整理したものです。
段数 | 意識しているか | 描けるか | 状態 | レベル |
---|---|---|---|---|
1段目 | × | × | そもそも絵を描くことが少ない | 初心者 |
2段目 | 〇 | × | どれだけ考えても思った通りに絵が描けない | 凡人 |
3段目 | 〇 | 〇 | 考えたらいい絵が描ける | 上級者 |
4段目 | × | 〇 | 何も考えずにさらっとすごい絵が描けちゃう | 神絵師 |
私自身は、2段目と3段目を行き来している感じです。
ちなみに、3段目までは、努力すれば到達できるらしいですよ…!
4段目くらいになると、いわゆる神絵師レベルですね…。
(記事だけでは理解できない…という方は、ぜひさいとうなおき先生の動画を視聴してみてください。)
スランプとは
「成長の階段」について知ったところで、いよいよスランプとは何か?を説明してきます。
一般的には「できたことができなくなること=スランプ」と思われがちですが、実は違います。
スランプは、
あなたが「成長の階段」の1段目から2段目に上がるときにおこる、成長痛のようなもの
です。
「できたことができなくなった」
のではなく、
「今できていないことをできるようにしよう」
とすることで起こる現象…というわけです。
つまり、観察の技術は上がったのに、画力じたいはそのままなので、
「あ~うまくいかない!スランプだ~っ!」
となってしまうんですね。
もう少し具体的にお話していきます。
例えば、今まで絵を練習したことがないけど、周りより少しうまく描けるレベルの人が、本格的に絵を勉強し始めるとします。
絵を勉強したり、レベルの高い絵を見たりするうちに、今までは「うまいほう」だと思って描いていた自分の絵が、「全然下手」だということがわかります。
つまり、今まで意識していなかった自分の絵の欠点を意識できるようになったということです。
すると、こんな状態になるわけです。
「もっとこうしたらいいのかな?」というのはなんとなくわかる。
でも、描けない。
わかってはいるけど、技術が追い付かない…!
…みたいな。
これが、「スランプ」です。
なんとなく、イメージがわきましたかね…?
つまり、スランプは今まで意識すらできなかった部分を意識できるようになったことによっておこります。
だから、見方を変えると「成長のあかし」なんですよ!
スランプを脱出する方法
「スランプ」がどういう仕組みでおこるのか、についてはわかりましたよね。
ここからは、スランプから抜け出す方法を紹介します。
スランプを脱出する方法は、大きく分けて2つ。
- 頑張って1段上の階段に上がる
- 少し休憩!1段下の階段に下がる
それぞれ、説明していきますね。
1. 頑張って1段上の階段に上がる
2段目「意識している&描けない」の状態から、3段目「意識している&描ける」の状態に、頑張って持っていく、ということです。
つまり、観察力に画力を追いつかせるということですね!
方法としては、自分の絵には何が足りないのか考えて、それを改善するためにひたすら練習します。
具体的なステップはこんな感じ。
ステップ4が終わったら、ステップ2に戻って、2~4を繰り返します。
例えば、○○さん(理想の絵を描くイラストレーターさん)の絵に比べて、自分の絵は「人体構造がおかしいな」と意識しているなら、人体構造を学んで描けるように練習するわけです。
練習を繰り返し、3段目の「描ける」状態に、レベルアップさせるのが、1の方法。
2. 少し休憩!1段下の階段に下がる
2段目「意識している&描けない」の状態から、1段目「意識していない&描けない」の状態に下がります。
いわゆる、「スランプになったらいったん絵から離れてみよう」作戦。
ただこの方法、実は根本的な問題解決にはなっていないんです…。
なぜなら、スタート地点である1段目に戻っただけだから。
でも、スランプから脱出するという意味では、これも1つの方法です。いったん1段目に戻って休む…というのも手かもしれません。
精神的に余裕が出てきたら、1つ目の方法を試して、上の段に上がればいいわけですからね!
ただ、ずっと1段目にいると、「成長」はできないので注意です。
まとめ
今回の記事の内容を、さらっとまとめてみました。
さいごに
「スランプ」の正体、意外でしたよね!
私も、さいとうなおき先生の動画をみるまでは、「できていたことが突然できなくなってしまう」のがスランプだと勘違いしていました。
「スランプ」は、
成長のあかし
です。
あなたが絵の勉強を頑張っていて「スランプ」が訪れたのだとしたら、それは成長にともなう痛みなんです。
だから、スランプはチャンス!
スランプを乗り越えた先には、1段階レベルアップした自分がいることを忘れないでくださいね。
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